2026/02/23
歯の噛み合わせと身体の関係を歯医者が解説
「噛み合わせ」について、普段意識したことはありますか?
あまり意識していない方が多いかもしれませんが、実は噛み合わせは体のさまざまな不調と関係していると言われています。
今回は「噛み合わせと体の関係」 についてお話しします。
噛み合わせが悪いと体に不調が出る?
まず、噛み合わせが悪いとどうなるのか。
例えば――
・片耳が聞こえづらいとバランスが崩れやすい
・片目の視力が悪いと転びやすい
これと同じように、
噛み合わせが左右でズレていると体のバランスも崩れやすくなります。
✔︎ 力が入りにくい
✔︎ 疲れやすい
✔︎ 片側ばかり使う癖がつく
といったことが起きやすいです。
一番多いのは「顎関節症」
特によく言われるのが 顎関節症 です。
・口が開きにくい
・カクカク音がする
・顎が痛い
噛み合わせが安定していない方は、毎回噛む位置が微妙に違うことがあります。そうすると、顎の関節や筋肉に負担がかかりやすくなります。
肩こり・頭痛との関係
噛み合わせと「肩こり」も関係が深いと言われています。
片側ばかりで噛む
→ 首や肩の筋肉バランスが崩れる
→ 慢性的な肩こりにつながる
というケースもあります。
歯周病リスクも上がる
歯並びが悪いと
・歯ブラシが当たりにくい
・磨き残しが増える
・プラークが溜まりやすい
結果として歯周病や虫歯のリスクが高まります。
こんな噛み合わせは要注意
✔︎ 右しか当たらない
✔︎ 左しか当たらない
✔︎ 前歯が閉じない
✔︎ 常に口が開いている
前歯が閉じないと口呼吸になりやすく、お口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。
放置するとどうなる?
・片側の顔だけ筋肉が発達
・左右差が出る
・顔の輪郭が変わる
歯が抜けたまま放置すると、噛み合わせのバランスはさらに崩れます。総合的に診断して治療方針を決めることが大切です。
矯正治療では何をする?
矯正治療では
✔︎ レントゲン
✔︎ 骨格分析
✔︎ 歯の軸や位置の評価
を行い、数値化して診断します。
治療方法は
・ワイヤー矯正
・マウスピース矯正
・裏側矯正
骨格的な問題が大きい場合は
外科的治療が必要になるケースもあります。
矯正治療の期間
一般的には約2年程度が目安です。
最近は、治療期間を短縮する補助的な方法もありますが、適応は症例によります。
注意点
顎関節症がある方の場合、矯正によって症状が改善する方もいれば、一時的に違和感が出る場合もあります。
そのため、事前の精密検査と診断がとても重要です。
まとめ
噛み合わせは
✔︎ 顎
✔︎ 筋肉
✔︎ 姿勢
✔︎ 口腔内環境
と密接に関係しています。
「特に症状はないから大丈夫」と思っていても、予防の意味で一度相談してみるのも良いかもしれません。
監修歯科医師

日本矯正歯科学会 認定医
渡邉 司理(ワタナベ モトリ)
専門
歯科矯正
卒業大学
鶴見大学歯科学部卒業/日本大学歯学部大学院歯学博士
資格
歯学博士/日本矯正歯科学会認定医
所属
日本矯正歯科学会/東京矯正歯科学会/日本大学歯学部附属病院歯科矯正在籍/(医)CosmeDentalConcept理事
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